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シングレア販売中止の声が広まった理由とは?どこで買えるの?

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医薬品

シングレアは、気管支喘息やアレルギー性鼻炎等の治療薬として多くの方に処方されている第1類医薬品です。

しかし、最近「シングレアが製造・販売中止になった」という声を耳にするようになりました。

そこで今回は、シングレアの製造・販売中止に関する真相と、辛い症状を和らげる類似品があるかを調査しました。

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シングレアは製造終了予定無し!噂は何故広まった?

シングレアの製造終了の真偽ですが、結論から申し上げますと終了する予定はありません。

気管支喘息などの治療薬として名高いシングレアですが、何故製造終了されるという噂がされたのでしょうか?

噂が広まった原因として、考えられる要素は下記の2つが挙げられます。

・FDAから重篤な副作用があると警告されたため
・販売会社が変わったため

それぞれの内容について、下記にて詳しくご説明します。

FDAから重篤な副作用があると警告されたため

シングレアは商品名で、医薬品の正式名称は「モンテルカスト」といいます。

モンテルカストには「モンテルカストナトリウム」というアレルギー症状を抑える成分が含まれています。

このモンテルカストナトリウムという成分に対して、2009年に米国食品医薬品局(FDA)から「生命に関わる副作用を引き起こすリスクを持っている」と警告を受けました。

具体的には、精神神経系の副作用があると指摘されました。

鬱の発症による自殺念慮および行動を起こす可能性が高いとして警告を受けましたが、FDAからは製造中止を指示されず、添付文章に副作用について追記をするよう改訂が要請されました。

日本でも2010年から添付文書の『重要な基本的注意』の欄に「精神神経系に異常を起こす可能性があるので、服用中は患者の状態を十分に観察すること」と注意喚起の記述がされています。

販売会社が変わった為

シングレアは、MSD株式会社が元々製造・販売を行っていましたが、2021年6月に分社化され、現在はオルガノン株式会社が製造・販売を行っています。

(※シングレアは先発医薬品なので、製造・販売出来る会社は1社のみです。)

オルガノン株式会社はMSD株式会社の関連会社です。しかし先発医薬品の販売会社が変更になった事で「シングレアをMSDが製造出来なくなった」と勘違いした方が、製造終了すると誤った噂を広げてしまった可能性があります。

シングレアを処方して貰える場所

気管支喘息やアレルギー性鼻炎などに優れた効果を発揮するシングレアは、多くの方が患っている国民病「花粉症」の治療薬としても名高いです。

花粉症にも優れた効果を発揮するシングレアは、具体的に何処で処方して貰えるのでしょうか?

下記はシングレアを処方して貰える医療機関です。

(※シングレアは処方薬であり医療機関への受診が必要不可欠です。健康な状態では手に入りません。)

呼吸器科のクリニック・病院

気管支喘息の治療薬であるシングレアは、呼吸器科のクリニック・病院で受診すると医師から処方して貰えます。

https://twitter.com/shurimania/status/943471275992682496

ただし、医薬品の処方は医師の判断によりますので、シングレアを要望している場合は医師・薬剤師と相談が必要です。

耳鼻科のクリニック・病院

シングレアは耳鼻科のクリニック・病院でも処方して貰えます。

耳鼻科の場合は、花粉症を含むアレルギー性鼻炎の診断がされた際に処方して貰えます。

こちらも処方薬は医師の判断で決まりますので、シングレアが欲しい際は医師・薬剤師に要望を伝えて相談しましょう。

小児科のクリニック・病院

シングレアは、小児科でも処方されます。

お子さんが鼻炎や喘息に罹っている場合は、小児科に行くとシングレアなどの治療薬が処方して貰えます。

薬剤師が居るドラッグストア

シングレアは薬剤師が常勤しているドラッグストアでも調剤して貰えます。

ドラッグストアでシングレアを調剤して貰うには、シングレアを処方すると記載された医師の処方箋が必要です。

シングレアに類似の医薬品はある?

手に入れるには医療機関への受診が必要不可欠であるシングレアですが、シングレアと同じく「モンテルカストナトリウム」を含んでいる医薬品に「キプレス」があります。

キプレスは、杏林製薬株式会社が製造・販売を行っている第1類医薬品です。

※キプレスは5mgの流通販売が終了すると発表されています。10mg・OD10mgは引き続き製造・販売が行われます。

シングレアに後発医薬品はある?

シングレアおよびキプレスには、後発品が幾つもあります。

シングレアの後発品には正式名の「モンテルカスト」もしくは「モンテルカスト錠」と名称されています。

モンテルカストの後発品は複数のメーカーが製造・販売しています。

後発品は先発品よりも薬の価格がリーズナブルです。医療費を抑えたい方は、後発品も視野に入れてみるのも良いでしょう。

シングレアの成分を含んだOTC医薬品はある?

シングレア(キプレス)は後発品も多くありますが、いずれの医薬品も医療機関への受診が必須となります。

対して、ドラッグストアなどで販売されているOTC(市販)医薬品は、処方箋が無くても手軽に購入が出来ます。

シングレア(モンテルカスト)の成分を持つOTC医薬品は存在するのでしょうか?

結論を申し上げますと、モンテルカストのOTC医薬品は存在しません。

モンテルカストの成分を含んでいる医薬品を手に入れるには、やはり医師の服用許可と処方箋が必要不可欠です。

シングレアに関するQ&A

シングレアの薬価はいくら?

2023年12月時点のシングレアの薬価は、5mg錠は81.6円、10mg錠とOD10mg錠は97.2円(いずれも1錠あたり)です。

シングレアと同じ成分を含んでいる先発医薬品「キプレス」の1錠あたりの薬価は、5mg錠は81.3円、10mg錠とOD10mg錠の薬価は97.1円です。

(※キプレスの5mg錠は2024年1月で流通販売が終了しますのでご注意ください。)

シングレアを製造・販売している製薬会社は?

シングレアを現在製造・販売している製薬会社は「オルガノン株式会社」です。

オルガノン株式会社はシングレアを元々製造・販売していたMSD株式会社が分社化した時に設立した会社です。

オルガノン株式会社はシングレアのほかに、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬「ゼチーア」「アト―ゼット配合錠」などの先発医薬品の製造・販売も行っています。

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